設計から建物完成までの道のりは容易ではありませんが、建築主と協力して良い建物とする為に進んでいきます。
㈱スターフィールド建築設計での設計管理契約の場合の仕事の進め方をご説明いたします。
まずは【contact】又は【TEL】にてお問い合わせください。
直接会う前にTELでお話を伺っても構いません。
会社のパンフレット、その他資料をお渡しします。
資料をお持ち帰り頂き、2度目の問い合わせをするかご検討ください。
ヒアリングと敷地調査より、計画案01を作成します。
「配置図・平面図・パース」の3点を作成し、主にパースにて建物のイメージを
お伝えします。
この段階で設計依頼をするかどうかを検討してください。
計画案01の段階で御満足頂ける案が出来る事は非常に稀です。設計は変更を繰り返して練り上げていくものです。
計画案01をタタキ台として、ここから建築主の要望がより明確に浮き上り、理想像がイメージできるようになります。
初回計画案のプレゼンで○か×かではなく、 イメージの方向性や設計士の資質、意見の伝わり方の相性などを見て頂いて、
「信頼して依頼できるか」をご判断ください。
■プレゼン費用について
初回プレゼン提案後、プランにお気に入り頂けずに設計契約締結にならなかった場合、プレゼン資料の返却等の当社の規定に準じて頂ければ、お支払頂く費用は発生いたしません。
Step05:基本設計
1/100プラン 1/50プラン
・基本設計が最終段階に達したら、模型を作製し、最終説明いたします。(例)
模型は図面やパースと異なり3次元の立体として確認できます。 建物のボリュームや形態・デザインの確認、敷地の高低差や空間の広さ・つながり等、立体空間でしか確認できないポイントのチェックを行います。
模型は建築主にとって最も解り易い説明ツールであり、設計者としては3次元での問題点等のチェックを兼ねています。
模型にて確認頂いて基本設計は完了となります。
Step06:実施設計
・実施設計とは設計図書となる図面の作成作業です。
実際に業者さんが図面を確認しながら作っていく、細かな図面となります。
建築主との打合せ内容は全て図面内へ記載されていきます。
現場で施工図として使える程度の詳細な図面を作成します。
建物の規模や種類により図面枚数は異なりますが、木造住宅35坪程度の規模では
上記図面で30枚程度となります。
一般的な設計事務所で描く図面枚数より多めに描いています。
確認申請に必要な図面は6枚程度ですが、デザイン・仕様・品質を明記していく為に
は、上記図面が全て必要となります。
実施設計図面は【契約書】となりますので、施工会社でより正確な見積書を作成して
いただく為に、詳細な図面を準備します。
実施設計完了後、施行会社の選定に入ります。
◇ 建築主指定の施行会社がある場合
施行会社は建築主の指定業者があれば、その建設会社へ設計図書を渡して見積書を
提出してもらいます。
(但し、施工可能な建設会社かどうかの判別が必要ですので、その点はチェックします。)
◇ 建築主指定の施工会社がない場合
指定の会社がない場合は、建設会社を数社提案して【相見積り】を行います。
【相見積り】とは、実施設計にて作成された設計図書を、同時に数社の建設会社へ
渡し見積書を作成していただきます。
見積り期間を2週間ほど設けて、見積書は指定日時に提出して頂きます。
提出された見積書は、設計者が計上金額等のチェックを行い、建築主へ施工会社選定
のアドバイスを行います。
見積書の金額と施工実績を考慮しながら、建築主が施行会社を最終決定します。
相見積りで提出される見積書は、50~60ページの書類となり、使用される全材料の
数量・単価が記載されます。
見積書も後に【契約書】となります。
金額が予算内に納まらなかった場合は、設計内容の仕様変更等を行い、金額調整を
行います。
見積書にて、建設会社と建設費用が決定したら、【工事請負契約】を行います。
この契約は『建築主と施工会社』の間で締結する契約となります。
(設計前に締結した設計監理契約は『建築主と設計事務所』間の契約です。)
工事請負契約では
・工事金額の決定(支払い時期と回数)
・瑕疵担保履行法における瑕疵担保保険の説明
・その他
上記内容の契約を行います。
工事が着工されてからは、【監理者】として下記作業を行います。
・設計図通りの施工が進んでいるかチェック
・図面だけでは伝わらない内容の伝達
・建築主の代理となって、工事現場との打合せや指示
・建築主への報告
・その他(トラブル処理等)
監理者は建築主の代理として工事現場へ関わる立場にあります。
詳しくは 《 設計監理とは 》 をご覧下さい。
工事が無事に完了するまで、監理者として建築主と現場の橋渡しを行います。
工事完了時には、施工会社より建物の引渡しとなります。
この時点より建物は建築主の所有物となります。
引渡しの際には、建設会社からの多くの書類と共に、当設計事務所からは
・竣工図(工事中に生じた変更を訂正した図面)
・監理記録(全監理記録、施工写真)
を建築主へお渡しします。
建物は車のような工場製品ではなく現場作成の一品モノですので、生活を始めてから
の調整作業が生じやすいです。
竣工図は、建物のメンテナンス、将来の増改築等の際に必要となります。
引渡し後も建築主とは長いお付き合いで、施工会社と共に建物の面倒を
見ていきます。
私の設計する建物は、全て一生のお付き合いのつもりで設計しています。
正直、建物の引渡しは「仕事の完了の喜びの時」であると共に「とても淋しい時」
でもあります。
精魂込めて建てた建物へ監理者の間は自由に出入りできますが、引き渡した後は
建築主の所有物となって自由に出入りは出来なくなります。
子離れできない親の気持ちというのでしょうか?
そのぐらい仕事の枠を超えた感情を注いでいます。
時々、近くに行った際には遠目に灯りのついた建物を見てニヤリとしたりします。